特定行政書士 考査

はじめに

私は令和4年度の行政書士試験に合格後、令和6年8月に行政書士登録をし、令和7年度の特定行政書士の考査に合格することができ特定行政書士になりました。


行政書士法の改正に伴い、令和8年1月1日から施行される改正行政書士法により、特定行政書士の業務範囲が広がることを知り考査にチャレンジしました。


今回は書士試験に合格し、行政書士登録をされた方で特定行政書士になりたいという先生方に向けて、令和7年度の考査の申込みから考査合格後、特定行政書士徽章が届くまでの年間のスケジュールなどをお伝えしていきたいと思います。

受験資格

受験資格に関しては、申し込み時点において行政書士名簿に登録さていることが必須となります。
行政書士試験に合格していても、登録をしていない場合は受験できないという点にご注意ください。
理由は、日本行政書士会連合会の会員ページと日本行政書士連合会中央研修所研修サイトにアクセスすることができないと、考査の申込みをして、特定行政書士法定研修のビデオ研修を受講することが不可能だからです。
アクセスをするには行政書士登録が済んでいないとアクセスできない仕組みになっています。

特定行政書士考査の受験案内は登録行政書士を前提にしているので、本来の受験資格は『特定行政書士法定研修』を所定期間内に所定時間全て受講するということになります。

申込み期間(4月1日~)

申込みは4月1日に日本行政書士会連合会の会員ページに『令和7年度特定行政書士法定研修のご案内』といった見出しで案内が通知されました。

例年では4月1日~6月20日くらいの期間を定めているいるみたいなのですが、令和7年度は行政書士法の改正前ということで、4月1日~6月30日となり例年より申込期間が10日多くなりました。

■申込期間
令和7年4月1日(火)9:00~
令和7年6月30日(金)17:00

■テキスト・サブテキスト等講義資料発送予定日
令和7年7月25日(金)

■受講料
新規受講 8万円
2年目3年目の再受講 4万円
4年目以降の再受講 8万円

テキストは7月23日頃に届きました。

法定研修受講(8月1日~)

テキストが届いたら8月1日から9月15日までの間にビデオ講義を全て受講しなければなりません。


ビデオ講義は日本行政書士会連合会研修サイトから視聴することができ、送られてきたテキストを見ながら18コマ視聴し、1コマ再生が100%になるごとに修了証を発行できるようになるので視聴した証拠として修了証をプリントアウトします。


また、8月1日から9月15日までの期間以外は講義を視聴することができない為、必ず期間内に18コマの再生を100%にして証拠の修了証を発行しておきましょう。


1コマでも100%に満たないものがあれば、おそらく考査を受講できなくなります。

講義の内容と時間

第1講 「行政法総論」・・・・・・・・・・58分53秒
第2講 「行政手続制度概説」・・・・・・・53分35秒
第3講 「行政手続法の論点①」・・・・・・1時間10分23秒
第4講 「行政手続法の論点②」・・・・・・1時間12分28秒
第5講 「行政不服審査制度概説①」・・・・50分52秒
第6講 「行政不服審査制度概説②」・・・・56分57秒
第7講 「行政不服審査法の論点①」・・・・1時間13分25秒
第8講 「行政不服審査法の論点②」・・・・1時間8分39秒
第9講 「行政事件訴訟法の論点①」・・・・58分18秒
第10講 「行政事件訴訟法の論点②」・・・1時間56秒
第11講 「行政事件訴訟法の論点①」・・・1時間6分35秒
第12講 「行政事件訴訟法の論点②」・・・57分12秒
第13講 「行政事件訴訟法の論点③」・・・1時間2分3秒
第14講 「行政事件訴訟法の論点➃」・・・59分48秒
第15講 「特定行政書士の倫理①」・・・・1時間4分58秒
第16講 「特定行政書士の倫理②」・・・・1時間2分31秒
第17講 「総まとめ①」・・・・・・・・・45分40秒
第18講 「総まとめ②」・・・・・・・・・1時間9分57秒

    合計  18時間32分30秒

考査会場の案内(9月4日)

考査会場は9月4日に日本行政書士会連合会の会員ページに『令和7年特定行政書士法定研修の考査会場』といった見出しで案内が通知されました。

PDFが添付されていますので、開くと単位会ごとの考査会場、住所、電話番号、受付開始時間を閲覧することができます。

受験票と考査当日

受験票(10月9日)

受験票は10月9日に日本行政書士会連合会から注意事項と共にメールで送られてきました。

注意事項には出題科目、出題形式、当日の持ち物、集合時間、その他注意事項が記載されているので必ず一度は目を通しておきましょう。
そして、両方ともPDFで送られてきます。受験票は考査当日の持ち物になっているので、プリントアウトして忘れずに考査当日に持っていきましょう。

考査当日(10月19日)

令和7年10月19日(日)、いよいよ考査当日です。
14:00~16:00全国一斉開催となります。

出題形式は四肢択一式でおおよそ6割の正答で合格です。出題科目と出題数は以下の表を参照ください。

考査科目出題数
①行政法総論    ②行政手続法
③行政不服審査法  ④行政事件訴訟法
20問
⑤要件事実・事実認定論
⑥特定行政書士の倫理
10問

持ち物は「考査受験票」、「行政書士証票」、「鉛筆又はシャープペン」、「消しゴム」です。忘れずに持っていきましょう。
また、受験票が届いていない方は特定行政書士法定研修受付係に連絡してください。
ビデオ講義の修了証は必用ありません。おそらくビデオ講義18講が全て100%になっている者にだけ受験票がメールで送られてくるのではないかと思います。

合格発表(11月19日)

合格発表は11月19日に日本行政書士会連合会の会員ページに『令和7年度特定行政書士法定研修に係る公表について』といった見出しで発表されました。

単位会ごとに受験番号が記載された一覧表でPDFで公表され、しばらく経ったらそのPDFは掲載されなくなりました。おそらく合否の送付が終わった時点で削除されたと思われます。

その他に、令和7年度特定行政書士法定研修に係る公表事項として、申込者数(973名)、受験者数(856名)、修了者数(538名)、合格率(62.9%)と令和7年度考査問題・正答が公表されました。

特定行政書士徽章販売の案内(11月25日)

11月25日に日本行政書士会連合会の会員ページに『特定行政書士徽章販売のご案内』といった見出しで案内が通知されました。

受注期間:令和7年11月25日(火)9:00~令和8年1月30日(金)17:00
対  象:特定行政書士の付記を受けた会員
購入方法:全行団ショップにて注文
金  額:12,700円(税込、送料600円)
納  品:令和8年3月中(予定)

といった内容です。
一つ気を付けなければならないのは、年に1回の受注販売で受注期間が決まっているので、せっかく考査に合格していても期間内に注文しないと、翌年度の受注期間まで待ってから注文しなければならず、翌年まで徽章が手に入らなくなってしまいます。
特定行政書士の徽章が欲しい方は付記を受けたあと、必ず期間内に注文するようにしましょう。

特定行政書士証票交付の案内(11月27日)

11月27日に日本行政書士会連合会の会員ページに『令和7年度特定行政書士法定研修修了者に交付される新たな行政書士証票について』といった見出しで案内が通知されました。

特定行政書士の付記を受けた者は手続きをすることによって特定行政書士にしか与えられない証票を手にすることができます。違いは証票の色が金になり特定行政書士である旨が記載されます。

提出物は以下の書類と写真を、付記を受けてから所属する行政書士会を経由して連合会に提出します。
①特定行政書士の付記に伴う行政書士証票記載事項変更手続書
②証明写真1枚
・縦3㎝×横2.5㎝
・無帽、正面、上三分身、無背景
・写真裏面に氏名、8桁の登録番号、撮影年月日(提出日前3ヶ月以内)を記載すること

付記通知書に同封されている案内に提出期限が令和7年12月25日(木)17時必着と記載されているので提出期限を守るようにしましょう。
また、手続き自体は無料ですが、証明写真代として700円から1,000円程度かかります。

特定行政書士付記通知書の到達(12月3日)

12月3日に付記通知書が届きました。

付記とは行政書士名簿に登録されることを指すのだと思います。
行政書士の登録申請をし書類等に不備がなければ、月に2回、月初めと月の中頃に行政書士として登録されます。
特定行政書士は新規の登録ではなく、11月中旬の合格発表後すぐに付記されるので12月初めの登録日に付記されるようになっているみたいです。
確認の方法は日本行政書士会連合会のホームページに『行政書士を探す』というバナーがあるのでクリックしてそこから、単位会・特定行政書士などで絞って検索をして名前が記載されているか否かで、登録されたかの確認をすることができます。
私は12月1日の夕方に検索して、自分の名前が特定行政書士として掲載されたのを確認しました。

付記通知書が届けば、徽章の購入手続きと特定行政書士の付記に伴う行政書士証票記載事項変更手続が可能となるので、これらの手続きを進めていきましょう。

合否通知書の到達(12月11日)

12月11日に合否の通知が届きました。

私は合格していたので、合格通知と共に立派な修了証も送られてきました。

特定行政書士証票交付(2月3日)

2月3日に特定行政書士証票が、本会を経由して事務所に届いたみたいです。

私は前日の2日に本会に用事があり、本会に立ち寄ったところ証票の発送直前でしたので、その場で新しい証票を受領し古い証票を本会事務員さんにお渡しし、書類に署名と行政書士の職印を押印して帰ってきました。

実際に証票が事務所に届く場合は、古い証票の返還案内と、署名押印する書類があり、古い証票の返還ととともに署名・職印を押印した書類を返送する流れになっているのだと思います。

まとめ

簡潔に令和7年度のスケジュールをまとめると以下のようになります。


申込み期間(4月1日~)
   ⇩
法定研修受講(8月1日~9月15日)
   ⇩
考査会場の案内(9月4日)
   ⇩
受験票の通知(10月9日)
   ⇩
考査当日(10月19日)
   ⇩
合格発表(11月19日)
   ⇩
特定行政書士徽章販売の案内(11月25日)
   ⇩
特定行政書士証票交付手続きの案内(11月27日)
   ⇩
特定行政書士付記通知書の到達(12月3日)
   ⇩
合否通知書の到達(12月11日)
   ⇩
特定行政書士証票交付(2月3日)
   ⇩
特定行政書士徽章の受取(3月中)

この記事を書いているときはまだ徽章は届いていませんが、4月1日の特定行政書士考査の申込み開始から、考査に合格し徽章が届く3月まで、おおよそ1年かかります。
申込みをした後はどういったスケジュールでどんな案内が発信されるのか。
また、合格後の手続きの流れや案内はいつ発信されるのか。
私自身、あまりよく理解していない不安な状態で特定行政書士証票の交付まで辿り着きました。
令和8年度以降も同じようなスケジュールで運営されるのかは分かりませんが、この記事では令和7年度の特定行政書士考査の大まかなスケジュールと、ちょっとした注意点を書かせていただきました。
今後、この記事が特定行政書士考査にチャレンジされる先生方の参考になれば幸いです。